ドット講座「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」ヴェクタ零式自立歩行戦車「タケミカヅチ」編。


@2年ぶりくらいの第三回です。今回は人型意外の作例です。
 描き方自体は前2回で大体紹介しましたので、今回はほとんど製作過程のみです。
 



 新年一発目なので、とりあえず去年のアニメの中でも数少ないロボ(?)アニメだった
「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」よりタケミカヅチです。原作ではスクラップの状態で度々登場しますが、
復元されて動く姿は最終話にしか登場しません。
最終話のキモカッコイイアクションと他作品の多脚戦車と異なるスタイルがとても良いです。


@第一工程・ラフ


・今回はネットで見つけたガレージキットを参考に足の大きさを決めています。
 足が全部で6本あるので、2本ごとに手前、奥、最奥とラフの色を変えています。
 また、足幅が広いので今回は縦を従来の96、横を大型サイズの120で作成しています。


@第二工程・線画作成

・講座1の内容を参考に、線画と塗りを作成します。
 部品は砲塔、シールド、バックパック、足(手前、真ん中、奥の三つ)にレイヤーを分けています。
 「タケミカヅチ」の砲塔の左右についているシールドは腕のようなシリンダーで砲塔につながり、
 砲塔の上の光学センサーが頭部に当たる位置にあるので、上半分だけを見ると人型ロボットの
 なっているのが特徴なので、そのあたりを意識します。シールドのシリンダーはまだ描きません。



 大まかに色をつけたら、レイヤーわけした部品の位置を調整して、影をつけます。
 足は特に立体的になるよう、奥になるほど色を暗くします。



@第三工程・サイズ調整


・砲塔が大きすぎる気がしたので、90%くらいのサイズに変更しました。
 EDGEで作業していれば、砲塔を選択範囲で囲んで[イメージ]→[拡大縮小]でサイズを変更できます。
 選択範囲で選んでいないと画像全体が縮小されます。
 
 また、足がやや太く感じたので1ドット細くし、ヒザ間接にあたる部分を削って全体的に細く見えるようにしました。


@第四工程・描き込み


・大きさとベースの色を決めた後、広い面の多い砲塔、シールドから順に塗っていきます。
 わかりにくいですが、シールドのフクロウのマークも特徴の一つなのでシールドの上に一つレイヤーを作って描いておきます。
 そのほうが後々シールドの見た目を変更するときに楽ですが、位置を微調整するだけの時には二度手間になります。
 また、アーム等の小物もここから描いていきます。

 足は手前から塗り始めて、灰色のつま先は最後に塗ると失敗しづらいです。

 また、途中で液晶モニターで表示した際に色が妙に薄かったので、パレットをいじって影を全体的に濃くして
 引き締まるようにしています。
 DSでスパロボを遊んでいて機体によって色が淡く感じたり、機体と武器の色味が違う場合がたまにあるのですが、あれは
 ドットを打ってる人が複数いてそれぞれモニタ設定等の環境が異なるから…なのでしょうか。
 もしくは単純に描くロボットによって描き分けているだけなのかもしれないですが。



@第五工程・仕上げ


・全体の色味を整えたあと、シールドが実際にはカーブして機体を包むようになっていたのでシールドの見た目を変更し、
 ほとんど隠れていますがミサイルポッドや通信アンテナ、足の伝達ケーブルを追加しています。
 作中では通信技術が遺跡化して、黒電話かラッパで通信を行っていたり、誘導兵器も廃れているのか、
 これらの部品は使われることはありませんでしたが…。


@おまけ


・今回の色パレットです。
 左から背景・本体・ツメ・間接・砲エネルギー部分、光学センサとなっています。
 ラフの色数が多かったので、パレットを分けています。
 作中には一瞬ですが同型機が登場するので、色を茶色系に変更して部隊マークを消すとそれっぽいものが作れます。
 
 四工程に描いてるモニターによって表示が代わる部分なのですが、やっぱり昔のゲームは液晶で写してもドットが綺麗です。
 何か色作りのルールみたいなものがあるのでしょうか…。
 このあたりの表現をマスターできれば、もっといいドット絵が描けるようになると思います。

 あと、自分のドット絵はどれも同様なのですが、原作のもののほうが数段カッコイイので下手でも特徴をうまく掴むのが大事なのだと思います。


工程をドット絵にしてみましたので、参考になればと思います。



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